スピードのために

何が私たちを速くするのでしょうか。サイクリストやランナーが、自己ベスト更新に向けてトレーニングをする時にたずねる問いです。ウォームアップ？炭水化物やタンパク質の摂取？それとも、高校時代からずっと履いているゲン担ぎの靴下？私たちの多くが見落としてしまいがちな、明らかな問いがあります。私たちを遅くしているのは何なのでしょうか？

レースカー設計者はだれでも、パワフルなエンジンだけでは勝てないことを知っています。重量をそぎ落とし、空気抵抗を少なくし、スピードの障壁となるものを取り除く必要があります。言い換えると、速く進むための大部分は、遅くしないことであり、スピードを落とさせる要素を解消していく方法を見つけることです。

この考えが私たちを GORE-TEX SHAKEDRY™ プロダクトテクノロジーの開発へと導きました。ゴアが行った革新的なことの一つは、アウターレイヤーを取り除いたことです。GORE-TEX メンブレン、すなわち従来の GORE-TEX プロダクトシリーズを特別なものにしている防水性、防風性、透湿性のコンポーネントを、商品化以来はじめて、生地の外側に配置したのです。

それでは、このテクノロジーはどう機能するのでしょうか？そして、なぜゴアは、このテクノロジーを搭載したジャケットが「スピード重視の設計」であると自信をもって言えるのでしょうか。

撥水性

外側表面の GORE-TEX メンブレンのおかげで、水は弾かれ表面を滑り落ちます。つまり、水を集めることがなく、体にかかる重みが増加しません。水の重みを背負う必要がないことから、違いが生まれます。すべてのジャケットは、耐久防水性が保障されており、小雨や大雨、あるいは雪が降っても、スピードに影響を与えないままあなたをドライに保ちます。また、体温を低下させ、パフォーマンスに影響を与える風の冷たさを感じることも軽減されます。

透湿性

透湿性に乏しいガーメントは肌にベタつき、不快感を生じますが、この不快感は、より速く、より長い距離を運動する時には邪魔にこそなれ、まったく必要がないものです。GORE-TEX メンブレンには、蒸気の粒よりも何百倍も大きな何十億個もの孔があるため、汗の蒸気を排出することができます。より強化されたこの快適性により、様々な環境でジャケットを長時間着用し、自己記録の更新を目指すことが可能になります。気温が上がっても、ランニングやサイクリングを停止してジャケットを脱ぐ必要はもうありません。

軽量性

スピードに限っていえば、軽ければ軽いほど良い、と言うことができます。可能な限り無駄なものをなくすのです。アウターレイヤーを排除するとともに、各種の革新的デザインを採用したことより、このテクノロジーを採用したジャケットは、非常に軽いうえ、とても小さく折りたたむことができます。ですから、スピードを落とすことなく長時間にわたって着用できるだけでなく、天気が良い時は簡単に収納できます。

ジャケットが、速くしてくれるのでしょうか？早朝に上り坂を走る時も、大雨の中、自転車で坂を下る時も、速さについて考えるのであれば、 遅くならないようにするにはどうすべきかを考える時なのかもしれません。そういった意味で、このジャケットは大きな役割を果たしています。